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『星降る夜に、花束を』 第2話 「恋獄」 その3

 女性の言葉に真っ先に我へと帰ったのはカイトだった。
 カイトは胡乱な瞳で女性を見返した。
「殺しにって……お前、殺人は重罪だぞ?」
「そ、そうですよぅ~」
 ミシャも慌てて追従してくる。
 しかし女性は諦観にも似た笑みを浮かべるだけだった。
「俺たちで良ければ話を聞いてやる。だから思い直すんだ。どんな男か知らないが、下らない男のせいで人生を棒に振ることもないだろう?」
「っ! あの人は下らなくなんかっ!」
 カイトの言葉に、女性が声を荒げる。その意外な反応に、カイトは目を瞬かせた。
「なぁ、ご主人……」
「うん、何か様子が変ね」
 人を殺す、と言う割りに女性の言葉からは敵意や憎悪といった感情は感じられない。
 むしろ、その相手を慈しむような響きさえ感じられる。
「事情を聞いてもいい? 私たちで力になれることがあるかもしれないし」
 ナンの言葉に女性は目を伏せ、何事かを考えている様子だった。
 やがて女性は視線をナンたちへと戻すと、事の始まりを語り始めた。
「貴方達はベーリック号という客船をご存知ですか?」
 ベーリック号。それはナンだけでなく、恐らくはアクロニア中の人が痛ましい記憶として心に刻んでいる単語だろう。
 遠く離れた地へ移動するには飛行庭が用いられることが多いが、もう一つの移動手段が船だった。飛行庭より運賃が安く、主に民衆に人気のある移動手段でもある。
 ベーリック号もそんな客船の一つで、アイアンサウスからトンカを結んでいた。
 そして去年の冬。
 ベーリック号は航海中に嵐に巻き込まれ、海へと沈んだ。中に乗っていた五百人という命を道連れにして。
「おいおい、まさか怪異の中に出てくる謎の船が、そのベーリック号だっていうのかよ」
 カイトの言葉に、女性は深く頷いた。
「ちょ、ちょっと待ってよっ! 沈没したベーリック号がどうしてウテナ湖なんかにっ」
「それは分かりません。ですが、夜になると霧と共にこのウテナ湖にベーリック号が現れるのは確かです。私自身、目にしていますから」
「えっとぉ、じゃあ霧の中をさ迷う人影というのはぁ、ベーリック号に乗っていた人たちってことですかぁ? わわわ、幽霊船と幽霊ってことですねぇ」
「おいおい、幽霊や幽霊船なんてあるわけないだろう」
 本気で信じ込んでいるミシャに対して、カイトはいまだ半信半疑という感じだった。
「じゃあ、貴方が殺しに来た恋人っていうのは、まさか」
「ええ、その船に乗っていました。彼の魂はいまだ船に囚われているんです。だから私は彼を殺しに来たんです。その魂を浄化するために」
「…………はぁ」
 女性の言葉に深くため息を吐いたのはカイトだった。
「阿呆らしい。そんな与太話に付き合ってられるか」
 そう言って、女性に背を向けて歩き出す。
「ちょ、ちょっとぉ、カイトさん~?」
 慌ててその後を追いかけるミシャ。ナンはそんな二人の背中を見送りつつ、いまだにその場に留まっていた。
 確かに突拍子もない話だ。カイトの反応も当然のように思える。だが、ナンは何故かこの女性の言葉を疑うことが出来なかった。
 それはきっと、女性が湖を見つめていたときの憂いに満ちた表情。その中から覗く空虚な何か。それを感じてしまったから。
 それが自分の中の何かと重なった気がしたのだ。
「それじゃあ、私も失礼します」
 沈黙するナンにぺこりと一礼し、女性は湖を去っていった。
「ご主人……」
 気がつくと、千夏が今にも泣き出しそうな表情でナンを見つめていた。
「千夏……?」
「ご主人のそんな顔、うち見たくない……」
 千夏に言われて、初めて湖面に映る自分の顔がひどい顔をしていることに気付いた。
 悲しみと絶望と空虚。それらが混ざり合って一つの形を成したような表情。
 女性が浮かべていた表情より、さらに暗い影を落としている。
「ご主人……」
「ごめん、千夏。もう大丈夫」
 心配する千夏に微笑みかけ、ナンはカイトたちの後を追いかけた。
 女性の言葉が本当なのかどうか、それは今晩はっきりとするだろう。
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ツッコんだら負けです。

SNSでもちょこっと書きましたが、
SNSの方で新しい小説をスタートさせます。

SNSではレンのお話である「鳥篭の中の天使」を連載(といっても1話だけでしたが)していましたが、
ちょっと精神的な問題もあり、「学校へ行こう♪」へシフトすることにしました。

「星降る~」が凄く重い話で、こっちでバランス取らないと私の精神が大変なことになるので(^^;)


さて、「学校へ行こう♪」は私の持ちキャラ全部を使った、パラレル的なギャグ小説です。
許可さえもらえれば、エクストラとしてフレ様やリングメンバーだって出しちゃいますw


お話としては、王子が経営する学校≪聖☆ミシェル学院≫へリーメルとステラが転入してくるというところから始まります。
キャラの性格はほぼそのままでいきますので、王子好きの方もご安心をw
あと学院についてですが、生徒数が少ないため年齢は違えど、みんな同じ教室で授業を受けます。
ひぐらしのなく頃に、の学校をイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。



そして――
気になる配役と設定ですが、
以下に記述します。
えっとですね、ツッコんだら負けですよ?
だから、私が代わりにツッコんでおきますね♪


何故だっ!?


~生徒~

≪リーメル≫
転校生。本作の主人公。
辛い境遇にいるが、いつも笑顔を絶やさない子。
しかし、その本心を誰にも見せようとはしない。

≪ステラ≫
転校生。リーメルの妹。
過去の事件がきっかけで心を閉ざしている。
姉であるリーメルにだけ心を開いている。

≪フィーリア≫
お兄ちゃん大好きな女の子。
リーメルやステラの良き友人となる……予定。
兄絡みになると、よく暴走する。

≪ミフィ≫
自称天才少女。
頭脳明晰、しかし運動神経は悪い。
眼鏡をかけているときと、かけていないときとで性格が変わる。

≪レンシア≫
帰国子女。常識に疎く、天然ボケ。
思い込んだら、もう止まらない。
フィーリアの兄と仲がいい。
夢は絵本作家になること。

≪夏姫≫
クラスリーダー。
歌うことが大好き。
無垢で明るい女の子。
辛い境遇をナンに救ってもらったことから、ナンに大きな恩義を感じている。
その想いは日々膨れ上がり、いつしか恋心へ。

~教師~

≪ナン≫
担当科目は社会と算数。
貧乳担当。
ムチャという猫を飼っている。
みんなのお姉さんといった感じで生徒からは慕われている。

≪アイ≫
担当科目は体育。
ナンとは幼馴染。
巨乳担当。
さばさばした性格で、ナンと同じく生徒からは慕われている。
ロータスのことが好きだけど、想いを告げる勇気がない。

≪ロータス≫
担当は筋肉生活指導。しかしその本人が革ジャンにサングラスという不良な出で立ち。
言葉遣いは乱暴だが、心は優しい。
ナンやアイとは幼馴染。

≪麻衣≫
ネコマタ菫。
担当科目は家庭科。
生徒からよく相談を受けている。

≪千夏≫
ネコマタ山吹。
担当科目は国語。
よく脱線して、雑談で授業が終わることがある。

≪陽菜子≫
ネコマタ白。
担当科目は理科。
授業そっちのけで怪しい薬品を作ってたりする。
怒ると、とっても怖い。

≪セラ≫
保険医。
優しくて、思いやりのある、それでいて謙虚な女性。
よく教師の愚痴を聞かされている。
暗黒の女神を信仰しており、保健室にも専用の祭壇がある。

≪ミシェル≫
学院長。
担当科目は道徳
色々とぶっ飛んだお方。
どこかの王子という噂もあり、普段は学院長ではなく王子と呼ばれていたりする。



とりあえず、これぐらいかな。
結構多いですねw
まだ紹介してない子もいるので、まだ役職は増えますが、当面はこんな感じでいきます。
うちの子も出していいよーという人いましたら、ナン☆宛てにメールください。

では、頑張って掲載していきたいと思います♪
第一話は『消えた体操服』です。

≪あらすじ≫
リーメルとステラは聖☆ミシェル学院へとやって来た。
教師であるナンに案内されて校門をくぐると、そこでは騒ぎが起きていた。
なんでもフィーリアの体操服が何者かに盗まれたというのだ。
大樹には犯人と思われる青年が吊るされていた。
「てめぇがやったんだろっ!?」
「バッド! 何故この私がそんなことを!?」
こうして、今日も聖☆ミシェル学院の一日が始まる――


こんな感じで、まぁギャグですねw
頑張って執筆していきたいと思います♪

『星降る夜に、花束を』 第2話 「恋獄」 その2

 ウテナ湖。アクロポリスから南東に位置するその湖は釣り人の間で人気のスポットであり、また周囲に自然が多いことからハイキングやキャンプなどにも使われる場所であった。
 しかし怪異の噂が立って以来、そのウテナ湖にも人の姿を見ることはなくなった。
 ナンは千夏と湖周辺の調査に出ることにした。
 ウテナ湖に生息しているモンスターはさほど危険というわけでもなく、単独行動も可能だったが、今はどんな危険が潜んでいるかも分からない状況。必然と調査隊の中から少数でチームを組むこととなった。
 ナンに同行するのは、真紅の髪を短く刈り上げたナイトの男性と、それとは対照的に癖っ気のない青い髪を背中半ばまで伸ばし、リンゴのアプリコットがついた帽子を被ったシャーマンの女性だった。
 精悍な顔つきに白銀の鎧で身を包み、辺りを注意深く観察する男性に対し、東から伝えられたという異国の衣装に身を包んだ女性の方はおっとりとした表情で、まるで散歩でもするかのように足取り軽く歩いている。
 男性の名前はカイト。女性の名前はミシャ。どちらも二十台前半で、ナンとそれほど歳も離れていない。同じ年頃の冒険者だ。少しは会話も弾みそうなものだが、神経質そうなカイトのせいか、三人の間で口数は少なく、ただ淡々と周囲を調査し続けることとなる。
「うぅ……なんかこの空気嫌やわぁ」
 ナンの横で千夏が不満そうに唇を尖らせる。
 ネコマタ。それが千夏の種族の名称なのだそうだ。過去の戦争で絶滅したとされる猫という種族の魂が霊体となったものらしい。ネコマタがその存在を維持し続けるためには、憑りついた人の熱量、つまりは生命エネルギーを糧にしなければならない。
 必然、宿主が死ねばネコマタも消滅することになる。運命共同体。そう言えば聞こえはいいかもしれないが、ネコマタを憑けるということは宿主の寿命を日に日に削っていくということだ。普通なら遠慮願いたいものだが、不思議とナンは千夏にそういった感情を抱くことはなかった。
まるで古くからの友人であるかのように、二人でいることが当たり前のように感じられるのだ。千夏との出会いをナンは覚えていない。記憶を失って倒れていた自分が意識を取り戻したとき、すでに千夏はナンに憑いていたのだ。
 だから千夏と過去の自分との間に何があったのかは分からないが、恐らく過去の自分もまた千夏とこうして仲良くやっていたのだろう。
「ねぇねぇ、ナンさぁん」
 沈黙に耐えかねたのか、ミシャが話しかけてくる。性格を表す、独特の間延びした声。カイトはイラッとしたかのように鋭い視線を一瞬だけ向けてくるが、ミシャはそれを気にした風でもなく、ナンの横に並ぶ。
「何か異変って感じられましたぁ?」
「ううん、特に何も。普段のウテナ湖よね」
「ですよねぇ。磁場も乱れてないしぃ、精霊さんも何もないって言ってますぅ」
「しかし、それでも怪異は起きているんだ。それを調べるのが俺たちの役目だろ」
 口を挟んできたのはカイトだった。
 ドミニオンと呼ばれるコウモリのような漆黒の羽と尻尾を持つ種族。彼らは別世界から渡ってきた種族で、彼らの住む世界ではDEMと呼ばれる侵略者と日々闘争を繰り広げているという。そんな世界に生きてきたからか、カイトは直情的な性格をしているようだった。
「ですけどぉ、たぶん今ここを調べても何もないと思いますよ~?」
「確かにね。まずは夜まで待って、その怪異を実際に見てみる方がいいのかも」
「だがっ」
 口論になりかけたとき、湖の岸辺に一人の女性が佇んでいることにナンは気付いた。
「……人がいる」
「あら、本当ですね~」
「現地の人間か?」
 女性は純白のローブに身を包み、憂いを帯びた表情で湖面を見つめている。その背には天使のような翼が生えている。
 タイタニア種族と呼ばれる、これもまた別の世界からやって来た種族だ。
「おい、そこで何をしているんだ」
 カイトが女性に声をかけると、女性はゆっくりとナンたちの方へ振り返った。
 肩口までの軽いウェーブのかかった金色の髪が、太陽の光を受けて星屑のように輝く。
「湖を……見ていました」
 女性はそう言って、視線を再び湖へと向ける。
「湖? どうして湖なんか……」
 思わず聞き返すナンに、女性は悲しげな笑みを口元に浮かべた。
「ここで、やらなければいけないことがあるんです」
「やらなければならないこと、ですかぁ?」
「ここは今怪異が起きる場所として、危険地域になっている。俺たちで出来ることなら、お前の代わりにやっておいてやる。だから一般人は速やかに立ち去れ」
 カイトの言葉に、しかし女性は首を振った。
「これは……私がやらなければならないことなんです」
「……やらなければならないことって?」
 そして次に女性が口にした言葉に、ナンたちは絶句した。
「恋人を……殺しに来ました」

リンクに≪はたエミル。≫さんを追加しました。

メルティエさんの≪はたエミル。≫というブログと相互リンクさせていただきました。

メルさんはロー君もお世話になっている、神那さんのリングに所属してる人です。
挨拶しなきゃと思いながらも、なかなか出来ずにいたのですが、たまたま野良庭園で一緒になり、思い切って声をかけさせていただきました♪

以前より何度かブログの方もお邪魔させていただいていたので、今回は相互リンクという形を提案してみました。
メルさんも快く引き受けてくれて、感謝です><

ノービスを育てるノビ仲間として、そしてリングメンバーとして、今後ともよろしくお願いしますね(^^)

王子と筋肉と巫女と。 後編

※注意書きみたいなもの。
・笑っちゃ負けですよ……?


*ミシェル*
「さて、次はこれをノーザンまで移送して……」

妖精
「…………」

*ミシェル*
「ああ、そろそろこれも発注しておかなければいけませんね」

妖精
「なぁ、王子……」

*ミシェル*
「何ですか? 私は忙しいんですよ、お話なら後にしてください」

妖精
「いや、その……働きすぎは体に悪いぜ?
 ここんとこ、ほとんど寝てないじゃないか」

*ミシェル*
「……じっとしていると色々と考えてしまうんですよ」

妖精
「やっぱ王女からの手紙のことを気にしてんのか?」

*ミシェル*
「…………」

妖精
「でもさ、俺が思うにあれは」

*吹雪*
「あら、貴方はこの間の……」

*ミシェル*
「ああ。あのときの巫女様ですか」

*吹雪*
「……邪気は感じられませんわね。お祓いが途中だったので心配していたんですよ」

*ミシェル*
「ええ、おかげさまで正気に戻りましたよ」

*吹雪*
「その割りに、あまり嬉しそうではありませんのね?」

*ミシェル*
「大人には色々とあるんですよ」

*吹雪*
「そうですか……私でお力になれることがあればいいんですけど」

*ミシェル*
「こればかりは自分の問題なので。その気持ちだけ受け取っておきますよ」

*吹雪*
「あら、お店を出していらっしゃるのね?」

*ミシェル*
「ええ、良かったら見ていってください。お安くしておきますよ?」

*吹雪*
「じゃあ、少し見ていこうかしら?」

*ロータス*
「ん? お前はあのときの」

*ミシェル*
「おや、貴方は……」

*ロータス*
「てめぇ、あのときは好き放題言ってくれたよなっ」

*ミシェル*
「その節は申し訳ありませんでした」

*ロータス*
「……は? お前、何かおかしくねぇか?」

*吹雪*
「この方は正気に戻られたのですよ。
 今は普通の方ですよ?」

*ロータス*
「あぁ、姫さんか。ふぅん、まぁ姫さんがそう言うんなら、いいけどよ」

*ミシェル*
「本当に申し訳ありません。おや、今日はお連れの方は?」

*ロータス*
「アイは別の用事で出かけてるけど、それがどうかしたのか?」

*ミシェル*
「いえ、あの方にも失礼なことを言ってしまったので。謝罪したかったのですが」

*ロータス*
「なんか調子狂うなぁ。まぁ、お前が謝ってたことは伝えといてやるよ」

*ミシェル*
「ではお詫びの品として、これを差し上げますよ」

*ロータス*
「これは……?」

*ミシェル*
「永遠の愛を象徴するとされるロザリオですよ。
 あの方にプレゼントされてはいかがですか?」

*ロータス*
「っ?! ばばば、馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ!」

*ミシェル*
「おや、違いましたか? 私はてっきり」

*リーメル*
「ねねね、見てスーちゃん♪」

*ステラ*
「もう、また変な物買って……無駄遣いしちゃダメじゃない」

*リーメル*
「でも可愛いよ~♪
 ほら、わんわん♪」

*ステラ*
「…………」

*リーメル*
「スーちゃんの分も買っておいたんだよー。ほら、つけてつけて♪」

*ステラ*
「ちょ、姉さん!?」

*リーメル*
「…………か、可愛すぎるよ、スーちゃん!」

*ステラ*
「は、恥ずかしいんだけど……」

0404_1.jpg

*リーメル*
「んふふ~、でもね私知ってるんだよー。
 スーちゃん、本当は可愛いもの、大好きだよね?」

*ステラ*
「そ、そんなことないわよっ」

*リーメル*
「嘘だぁ♪ じゃあ、ほらこれ見て。シナモンのぬいぐるみ~」

*ステラ*
「……それがどうかしたの?」

*リーメル*
「あはは、スーちゃん、尻尾がパタパタしてるよ?」

0404_2.jpg

*ステラ*
「っ!?」

*リーメル*
「スーちゃんもネコの物真似してみてよ♪」

*ステラ*
「は、恥ずかしいから嫌よっ」

*リーメル*
「えぇ、見たい見たい見たい~っ」

*ステラ*
「もう、周りの人たちが見てるじゃないっ! 恥ずかしいから止めてっ」

*リーメル*
「うるうる……スーちゃんはお姉ちゃんのこと嫌い?」

*ステラ*
「そ、それは……ひ、卑怯よっ」

*リーメル*
「じゃあ、お願い聞いてくれる?」

*ステラ*
「…………………にゃぁ

*リーメル*
「え、聞こえないよ?」

*ステラ*
「~~っ、にゃ~///」

*リーメル*
「あぁん、スーちゃん可愛い♪ お持ち帰りしていい?」

*ステラ*
「ちょ、抱きつかないでっ」

*リーメル*
「またまた~、尻尾は嬉しそうに揺れてるよ~♪」

*吹雪*
「あらあら、相変わらず仲の良い姉妹ですわね」

*ミシェル*
「…………」

妖精
「王子?」

*ミシェル*
「…………ふ」

*ロータス*
「ふ?」

0404_3.jpg


*ミシェル*
「ふおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」


妖精
「まさかっ!?」

0404_4.jpg

*ミシェル*
「ベリーグッドですよおおおぉぉぉぉぉっ!!」


ごごごごごごごごご――

*吹雪*
「な、何て邪気!?
 この間の数倍……いえ、数百倍!?」

*ミシェル*
「マイエンジェル! さぁ、私の胸に飛び込んでおいでー!」

*ステラ*
「ひっ!」

*リーメル*
「あ、お兄さんだ♪
 相変わらず面白いね~」

*ロータス*
「……おい、あれはいいのか?」

妖精
「……いいんじゃね? 王子、楽しそうだし」

*吹雪*
「うぅ……私の力ではあの邪気は祓いきれませんわ……」



…………完結。
王子、禍々しい邪気と共に復活しました。
それにしても長いですね(^^;)
でも後悔はしてないっ!

さて、復活した王子。
その力は彼の潜在能力を覚醒させ、
ギャンブラーへと変貌せしめました。

≪公式記述≫
世の理を覆し、他のキャラクターやモンスターに影響を与える賭博師。


世界に影響を及ぼす。そう、それは王子旋風!
ということでSNSの方で王子旋風が巻き起こります。
そちらと合わせてお楽しみください♪

『星降る夜に、花束を』 第2話 「恋獄」 その1

 頭上には陽気な陽射しを遠慮なく投げつけてくる太陽。後ろで束ねた長い髪を揺らすそよ風の囁き。遠くの森から響いてくる虫の鳴く音が耳を打ち、気がつくとその肌にはじっとりと汗が浮かび上がっている。
 エミル世界は今や夏の真っ只中だった。
「うわぁ、大きな湖やねぇ♪」
 目の前に広がる、まるで海と勘違いしてしまいそうな広大な湖。見渡す限り湖面が広がるその光景に歓声を上げる千夏を微笑ましく眺めながら、ナンは今回の依頼について思い返していた。

『ウテナ湖に発生した謎の霧の正体を探って欲しい』

 それが今回の依頼の内容だった。
 先日、ウテナ湖全体を覆う霧がどこからともなく発生した。霧は深く、ウテナ湖周辺を覆い隠してしまったのだ。
 アクロポリス評議会はこの霧に対処するため、冒険者たちに調査を依頼した。
 しかし霧はいつの間にかその存在を消し、調査隊が訪れたときには普段のウテナ湖に戻っていたという。
 最初は気候の影響などが原因ではないかと考えられていたが、だが異変はまだ続いていたのだ。
 夜、日が沈むと再び霧が発生し、ウテナ湖を覆い隠した。近くを通りかかった市民の話によると、霧の中で蠢く不気味な人影を見たと言う。それも一つや二つではなく、もっと多くの数だったそうだ。そして恐怖に駆られた市民が逃げ出そうとしたとき、どこからともなく船の汽笛が聞こえ、霧の中に巨大な船影らしきものを見たという。
 夜になるとウテナ湖に発生する謎の霧と蠢く人影、そして浮かび上がる船影。
 この話は瞬く間に広がり、いつしかその現象はウテナ湖に幽霊船が霧と共に姿を現し、犠牲になった船員たちが霧の中をさ迷っているという話に変化してしまった。
 まだ危害を受けた人はいないが、ウテナ湖近辺に人はおろか行商人さえ近寄らなくなり、このままではアイアンサウス方面との貿易に支障をきたしてしまう。
 アクロポリスは二度目となる調査隊を募集し、ナンはこの調査隊に志願したのだった。

 揺れる馬車を降り、多くの冒険者たちで賑わう真昼のウテナ湖。
 千夏は初めて見るその巨大な湖に目を輝かせている。
「なぁなぁご主人! この湖って魚とかいるんかな!?」
「まぁ、いると思うけど……危ないからあまり湖に近づいちゃダメだからね」
「分かってるって♪」
 春風の中を舞う蝶のようにふわふわと辺りを陽気に飛び回る千夏。
 一見平和そうに見えるウテナ湖だが、いまだに怪現象は収まっていないのだ。
 ナンは日の光を照り返し、静かに波紋を浮かべる湖を険しい表情で見つめるのだった。
遊びに来られたお客様
☆はじめに☆
このページ内におけるECOから転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、株式会社ブロッコリーとガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社および株式会社ヘッドロックに帰属します。 なお、当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止しています。
プロフィール

ナン☆

Author:ナン☆
年齢:24歳
誕生日:6月22日
血液型:A型
活動鯖;フリージア

どうぞ、ゆっくりしていってくださいな♪

画像(麻衣)はメイファスさんが描いてくれました♪
ありがとうございます^^

SNS
ECO SNSに登録してます。 登録名は*レンシア*です。 色々な人とお話してみたいなーと思っていますので、フレ申請などお気軽にどうぞ♪
ECO友イベントって何?
ECO友イベントとは、チャットルームで色々な人と楽しくおしゃべりしながら季節&フシギ団イベントなどをやろうというコミュニケーションイベントです♪ 初心者、熟練者問わず、色々な人とお友だちになりたい、なって欲しいという願いから行ってます。大体は日曜日20時からフリージア鯖にてやっております。イベント当日は情報と専用茶室を上げてますので、参加希望者は遠慮せず声をおかけください^^
FC2小説
こちらにも『ナン』で小説を登録しています。 ECOとは無関係な作品ですが、よければご覧下さい。 著者名検索で『ナン』と打っていただくか、作品検索のフリーワードのところに『ブレインキラー』と打っていただければ見つかると思います^^ http://novel.fc2.com/
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